危機5原則

2019年8月25日

先日、元中国大使の宮本雄二さんが、現在の日本の国際状況について語りながら、危機5原則について話しておられた。

宮本さんは中国との外交現場では、さぞ大変な難問を抱え、ご苦労して来られたのだろう。

歴史的に見てもどうにもならないような難問を解決しなければならない時もあったことだと思う。そういった難しい問題に直面して、宮本さんが心がけておられたことは、

 

あ、い、う、え、お 、の原則だそうだ。

 

あ:慌てない。ジタバタしない。

い:怒らない。

う:売り言葉、買い言葉に陥らない。走り過ぎない。

え:遠望する。遠目で、大所高所で見る。

お:落としどころを、お互いに考える。

 

 

難問を解決して来られたプロだからこその重みがある。

そしてこれは、外交の場だけでなく日常の私達の問題解決にも当てはまりそうだ。

つい問題にぶつかると、慌てたり、怒ったり、相手のせいにしたり、目の前の事だけを何とかしようとしたり、相手が変わらなければだめ、と思ったり・・・なかなかこじれてしまう事もある。

 

 

言うは易しだが、行うは難し、だ。簡単にはできないからこじれてしまうのだろうが。

しかし、頭の片隅に置いておき、ふと振り返って、あ、い、う、え、お

と考えてみるのは大事なことかもしれない。